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翻訳プロジェクトチーム

こんにちは!11月に入り、だんだん寒い季節になってきました。
公園でのランチももうそろそろ出来なくなりそうです(涙)

さて、みなさん。翻訳というと、1人で集中的に仕事をするイメージが強いと思い
ますが、大きなプロジェクトともなると5-6人の翻訳チームで作業していきます。

今回は、そんな大型案件を抜群のチームワークでこなすチームリーダ的存在の
翻訳者Aさんにプロジェクトチームについてインタビューをしてみました。


N: “ 翻訳プロジェクトチーム ” すごくかっこいい響きですよね!
翻訳者というと1名で作業するイメージが強いですが、プロジェクトチームってど
のように作業を進めていくのですか?

A: まずクライアントから提供されているスタイルガイド(翻訳時の約束事などを
まとめたものです。文体、記号、社名の記載方法などが数十ページにわたり
指定されています)
を確認し、翻訳とチェックのスケジュールの打ち合わせを行
います。

「この案件の翻訳ではどの点に注意して翻訳するべきか」、「○○日まで
に全作業工程を終了させるには1日最低何ワードの翻訳をする必要があ
るか」
など、できるだけ細かく決めていきます。ここでの話し合いでスケジュール
が確定したら、後はそれに沿って作業(翻訳、チェック)を進めていくのみです。


N: 実際、今どのような案件をしていますか?簡単に教えてください。

A: ソフトウェアのマニュアルの翻訳、ソフトウェアのUI(ユーザーインターフェース)
の翻訳をしています。


N: チームならではのプラスな点、マイナスな点教えて頂けますか?
まずは、プラスな点から・・・

A: チームで作業を行うのは、決められた納期までに決められた翻訳量をこなす
のが1人では無理だからです。ですから、チームならではの利点というのは、
当然ですが、翻訳量が1人に比べて格段に多いことです
。10000ワードの翻
訳を1人が1日で行うのは無理ですが、5人で翻訳すれば1日で終わらせること
ができます。

逆に1000ワードの翻訳を5人でやったら、1人で翻訳した場合に比べてチェック
に余計に時間がかかってしまいます。ワード数と納期に合った適切な人数で翻
訳を行う必要があります。


N: マイナスな点をあえて挙げるとしたら、なんでしょう? 

A: 1つの案件に対する作業者(翻訳者)が多いほど後のチェック作業に時
間がかかる
原因になります。ソフトウェアの翻訳では、スタイルガイドに沿った翻
訳をしていることはもちろんですが、使用する訳語を統一していることも求められ
ます(「query」に対して「クエリ」と「問合せ」が混在しないようにする、「request」に
対して「リクエスト」と「要求」が混在しないようにする、など)。

Hama_guidestyle_2   

(※スタイルガイド:翻訳表現の規定が書かれています。)

このため、訳語の不統一をチェックする時間を少なくするためにも、少数の翻訳者
で済ませられる場合は、少数の翻訳者で作業を行ったほうが効率的です。


N: チームでいい作業が出来るように日頃心がけていることなどがあれば、ぜひ教
えてください!

A: 1人で10000ワードを翻訳した時に翻訳のチェックにかける時間と、5人で10000
ワードを翻訳した時に翻訳のチェックにかける時間を同じにするのが理想です。

このため、翻訳に取りかかる前だけでなく、翻訳作業を始めてからも、確認が必要
なこと、不明な点などが発生したらすぐに他の翻訳者に知らせるようにしています。
こうすることで翻訳時に問題点を解決し、チェックにかける時間を少なくできます。

なんだか翻訳というより翻訳のチェックのことばかり言っている気がしますが、それ
は翻訳した後の訳文のチェックを徹底することは、とても大事なことだからです。
複数人数で翻訳を行う場合はなおさらです。

他に心がけていることは、仲間と楽しく仕事ができるようにするとか、かな・・・


Aさん、ありがとうございます。チームとして、さらにいい仕事をしていくためには、
1人1人のチームの役割意識を高めていくこと、そしてそういった意識をチーム全
体で共有していくことが必要なんですね。

プロジェクトが終わった時の打ち上げビールは美味しさ倍増なんだろうなっ♪

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コメント

初めまして。日本語と中国語の翻訳の仕事をしています。
最近、原稿のほとんどが専門用語という仕事をしました(科学系の専門用語が700くらい)。
この場合、翻訳料はどう計算すればいいのでしょうか。
どの単語も難しく、数分で訳せる場合もありますが、数時間かかることもあり、訳した後の文字数も10~20文字で、同じ文字数の文章を訳す場合と比べて、何倍も時間がかかりました。通常、文字数に単価をかけて翻訳料を出すのですが、単価を上げても、単価何10%加算では割りが合わない気がします。単語1つ当たりいくら、という計算をするのでしょうか。教えてください。

投稿: willbe | 2007年11月 8日 (木) 12時57分

さきほどのメールの補足です。文章は最初のところで何行かだけ、あとは専門用語が900以上列挙されているという原稿です。

投稿: willbe | 2007年11月 8日 (木) 16時22分

こんにちは!willbe さん、ご相談ありがとうございます。

弊社でも文字数は少ないが、内容がとても専門的でリサーチや
翻訳作業に非常に時間と能力がかかる案件を引き受けることが
ございます。
その場合、文字数ではなく大体の作業時間を基にお客様と、
また翻訳者の方とそれぞれ翻訳作業料金を設定していきます。

このような案件は特殊なものになりますので、料金・納期も
文字数ではなく、内容(作業時間・工程)を基に算出するとい
いのではないかと思います。

投稿: Non | 2007年11月 9日 (金) 15時40分

ご回答、ありがとうございます。
とても参考になりました。例えば、同等の文字数で、文章翻訳にかかる時間と比較して、何倍時間がかかるということや、難易度を考慮して、算出するということでしょうか。
作業時間を基にする場合、料金は翻訳終了後に算出するのですか?作業時間についてクレームがつくことはないですか?(専門がわかる人であれば、作業時間がもっと短縮できるのでは、と言われたり、翻訳終了後の作業時間の報告をクライアントが信用しなかったり、など)。
いろいろ尋ねてすみませんが、ご教示ください。

投稿: willbe | 2007年11月 9日 (金) 19時10分

早速のご回答ありがとうございます。
お見積もりをお客様にお送りする前での打ち合わせの場で
どのくらいの作業量と料金についてお話をさせて頂いてお
おります。

その際、なぜ通常より作業時間がかかってしまうのか、
料金が多くかかってしまうのかという理由を正確にお伝え
することでほとんどの場合、お客様にご了承して頂いてお
ります。もちろん、弊社から提示した料金・納期がお客様
との予算や納期と合わないこともございますが、その際は
正直にお引き受けが難しいとお伝えをしております。

お客様からの大切なご依頼でございますので、責任をもって
お引き受けできるよう、やはり事前での打ち合わせが何より
も大切になってくるのではないかと思っております。

投稿: Non | 2007年11月 9日 (金) 22時28分

丁寧にご回答いただきありがとうございました。
事前の打ち合わせで、依頼主と十分にコミュニケーションをとることが大事だということがよくわかりました。
また、文字数ではなく、作業時間を根拠とする料金の算出方法があることを知り、大変参考になりました。

投稿: willbe | 2007年11月10日 (土) 11時32分

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